マーケティングにBAはどう活用されるべきなのか??を検証

今年2018年4月初旬に行われた第2回AI・人工知能EXPOに当社も出展し、多くの方たちにご来場頂きました。その中で何人の方から「BA(ビジネスアナリティクス)って、、、何ですか、、、?」というご質問を受けました。今日はそもそもBAの定義と、マーケティングにおいてBAはどのように活用できるのかお伝えしたいと思います。

BA(ビジネスアナリティクス)とは?

BA(ビジネスアナリティクス)を理解する前に、まずBI(ビジネスインテリジェンス)とは何か理解しなければなりません。
BI(ビジネスインテリジェンス)とは、企業の情報システム等で蓄積される膨大な業務データを、利用者が自らの必要に応じて分析・加工し、業務や経営の意思決定に活用することを言います。
ビジネスアナリティクス(BA)はそのBI(ビジネスインテリジェンス)における過去の分析結果をベースにデータマイニングなどによって多変数で解析し、未来の予測を行うものです。

BA(ビジネスアナリティクス)の目的とは?

BA(ビジネスアナリティクス)の目的は、なぜ問題が起こったのか、さらに改善するためには何をすればいいのかを考えることであり、理由を読み解くことで人間の判断工数を削減し、意思決定の精度を最適化することです。

例えば、既存顧客のリピートを狙った、ダイレクトメール(DM)送付施策を行う場合。
過去のDM送付の実績データをBIツールで分析することで、
“レスポンスした顧客は男性よりも女性の方が多い”
“累計購入金額が「10~20万円」の顧客より、「30~40万円」の顧客の方がよりレスポンスがあった”
といった、無数の傾向が可視化されます。一方、BAでは、
“レスポンスに一番寄与するのは、累計購入金額が「30~40万円」の顧客である”
”今回の送付リストのうち、Aさんは56%のレスポンスが見込める”
といった、これから行うアクションに関する「指針」が得られます。

BA(ビジネスアナリティクス)のマーケティングにおける活用とは?

BA(ビジネスアナリティクス)市場の適用分野別の構成比でみてみると、2016年の段階で、CRM/O2Oで約40%、マーケティングROI向上で約12%※(参照)と圧倒的にマーケティング利用が上位を占めています。これにはデジタルマーケティングによって以前とは比較にならないほどのデータが社内に蓄積されるようになったという背景があります。商品やサービスでの差別化が難しくなった今、2020年にはカスタマーエクスペリエンスが価格やスペックよりも重要になると言われています。購入までのファネルの各ステージにおけるカスタマーエクスペリエンスを最適化するためにも、BA(ビジネスアナリティクス)を活用することが今求められているのです。
(参照:ビジネス・アナリティクス市場展望2017年版『AIとIoTの活用で成長が加速するビジネス・アナリティクス』)

マーケティングのPDCA向上のために必要なBA(ビジネスアナリティクス)ツールとは?

ビジネスアナリティクスのソフトにはオンプレミス型ツールとクラウド型ツールの2種類あります。2017年にはオンプレミス型が約75%、クラウド型が約25%※(参照)でした。しかしながら、成長率は圧倒的にクラウド型サービスが高く、2015年度と2024年度成長指数では、オンプレミス型の1.9倍に対して、クラウド型は約2.9倍の成長が見込まれています。
クラウド型ソフトの成長理由としては、コスト面と利用面が考えられます。オンプレミス型ではサーバ購入など初期費用に多額の費用がかかる上、サーバ管理、メンテナンス費用も多くかかります。それに対してクラウド型はインターネット上のサーバを介してソフトウェアを使用するので、サーバなどの設備やその保守の必要がなく、比較的低コストで利用できます。またユーザーはインターネット環境さえあればどこでも利用できます。
クラウド型ビジネスアナリティクスのソフトによって今後更にデータ分析の裾野が広がると言えるでしょう。

BA(ビジネスアナリティクス)のメリットとデメリットとは?

メリットは、企業の情報システム等で蓄積される膨大な業務データを元に分析されているので、裏付けがしっかりしているということです。デメリットは、マーケター等マニア向け・プロ向けのソリューションであるということ、また構築、メンテナンス、利用(理解)ともに難解、かつ利用範囲が狭いということです。デメリットは、マーケター等マニア向け・プロ向けのソリューションであるということ、また構築、メンテナンス、利用(理解)ともに難解、かつ利用範囲が狭いということです。

まとめ
  1. BI(ビジネスインテリジェンス)とは、企業の情報システム等で蓄積される膨大な業務データを、利用者が自らの必要に応じて分析・加工し、業務や経営の意思決定に活用すること。
  2. ビジネスアナリティクス(BA)はそのBI(ビジネスインテリジェンス)における過去の分析結果をベースにデータマイニングを中心とした多変数などによって解析し、未来の予測を行うもの。
  3. BA(ビジネスアナリティクス)の目的は、なぜ問題が起こったのか、さらに改善するためには何をすればいいのかを考えることであり、理由を読み解くことで人間の判断工数を削減し、意思決定の精度を最適化すること。
  4. BA(ビジネスアナリティクス)市場の適用分野別の構成比でみてみると、2016年の段階で、CRM/O2Oで約40%、マーケティングROI向上で約12%※(参照)と圧倒的にマーケティング利用が上位を占めている。
  5. 成長率は圧倒的にクラウド型サービスが高く、2015年度と2024年度成長指数では、オンプレミス型の1.9倍に対して、クラウド型は約2.9倍の成長が見込まれている。
  6. メリットは、企業の情報システム等で蓄積される膨大な業務データを元に分析されているので、裏付けがしっかりしているということ。
  7. デメリットは、マーケター等マニア向け・プロ向けのソリューションであるということ、また構築、メンテナンス、利用(理解)ともに難解、かつ利用範囲が狭いということ。

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bodais hanako

マーケター
【アイズファクトリー マーケター】
主にダイレクトマーケティング会社の顧客分析を担当。
データ分析実績多数。
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